オタクが何故バッシング受けるかってやっぱり(代表的なタクハチローとかが)変だからとか、理解できないから、あるけどこれといった後ろ盾がないってのも大きいと思うんだ。いわばいくら殴っても反撃されない、しかも殴ると面白い音を出すサンドバッグですよ。叩いても嫌がらせをする暴力団も威圧を掛ける政治家も出てこない、リスクゼロで共通の社会悪が簡単に作れるし楽しい作業だ。宮崎事件で充分土壌は出来ているからね。
それに対しオタクは余りにもバラバラで繋がりの希薄な存在だった。そりゃそうだ、いつの間にか勝手に宮崎の仲間にくくられていたし、オタクの悪い癖だね、僕等は自分のことで精一杯だった。
そんな一介のオタクにできる事と言えばただじっと嵐が過ぎるのを待つこと。まあぶっちゃけなにも行動しなかったんだな。それが一番いい方法だと思ってた、コイツは一過性のものだ、ヤツラが飽きたら全てはもとどおりさってね。高岡書店がパクられたときもある人が言った言葉は「たいしたことないよ、フランス書院コミック文庫を置いてない本屋がどれだけあるって言うんだ」全くその通りだな、とか思っているうちに、コミケは幕張を追い出され、ガイナックスはパクられ、万引き中学生が捕まり、エロ漫画雑誌のはずのペンギンクラブからエロ描写が消え、テクノポリス美少女ゲームと言う言葉を作って即休刊し、タクハチローが露出しはじめて、全く暗い未来がたちこめる中、僕等はと言えば「宮崎の仲間」に勝手にカテゴリされた事に戸惑いつつも否定せんが為に、周りのヤツを見て「オレはアイツよりかは宮崎的じゃないから大丈夫」と下を見て安心しようとしている、あまりに暗い青春時代でしたな。っつーかオレ、そう見られてたんだって。人を呪えば自分に帰ってくるね、うふふー。
って、うわー!なに回顧録かましてるんだオレ。