物凄く頭悪そうなことを書いてみよう

「残念ですがもう終わりなんです――」
彼はそう切り出した
終焉は突然やってきた
彼との契約の終焉
永きに渡り、彼を――魔族の頭たる者たちをも統べる魔族の中の頂点を、皇帝を――使役し、命令し、服従させてきた契約。
地獄の業火をもひと呑みにする巨大な体躯をゆらりとゆらして、
「――代価を支払ってもらわねばなりません」
私を見下ろしながらそう告げた。
これから私に架せられるのは魔族の王を使役してきた過去に値する代価、
幾度の転生を経ても癒されること無き責め苦、
わが身に降りかかる永遠の夜、
異界の壷の中への幽閉と果てしなきシェオウル
如何な方法で代償を払えとこの魔王は言われるのか、
彼は醜く突き出た大きな腹をさすりながら高らかに宣告した。
「代償として全ての種類の花粉症を背負っていただくでおじゃるよ、ガンちゃん」
「ガウガウ!」
「ギャー!ブルこ〜!」
いいからおまえら黙れ!

へすちご 2006/11/20