三年目の気まぐれ

マスター「おっとココでトラップが! 部屋の天井が下りてきた!」
冒険者A「うわー大変だ」
冒険者B「まずいな……」
マスター「しかも吊天井には無数の槍が取り付けられているぞ!」
冒険者A「うわー殺傷力抜群だ!」
冒険者B「……いや、これはブラフだ!」
冒険者A「なんだって!」
冒険者B「普通に天井が落ちるだけでも殺傷力は十分なのにわざわざ壊れやすい槍を取り付けるなんてオーバーキルにも程がある! これは逆に逃げると危ないぞ!」
冒険者A「なるほど! 俺は逃げない!」
マスター「ざくー! ぐしゃー! 次の日君らの亡骸を掃除してた領主宅のメイドが一人、精神を病んで辞めました、バッドエンド」
冒険者A「ぎゃー、なんかうちらの生死よりもメイドの心のケアの方が重要っぽいバッドエンドだ!」
冒険者B「何故だ!? こんな罠壊れた槍の交換とか意味のないコストがかかりすぎるのに!」
マスター「残念だね、じゃ気を取り直して次のシナリオ行こうか」
冒険者B「コスト0だった!」

2017.1.16 へすちごちゃん