歌丸リスペクト

一度でいいから見てみたい


女房、
つまり俺の嫁
いつか俺を迎えに来てくれる
黒いライダースーツで
全盛期の吉川晃司みたいなサングラスで
ハーレーに乗ってやってくる
ツンだが
デレはなく
クールだが
無表情ではない
それでいてオタで
それでいてオタな
金髪
メガネ
デコ娘
やって来るなり俺に一言
榊原良子みたいな声で一言
サイドカー、空いてるよ」
そこで俺は満面の笑みを
努めて隠してニヤリと笑い
カバンから埃だらけのレイバンをだす
吊下げベルトにニューナンブ
鉄塊の重みを懐かしむ暇を与えず
マシンは咆哮をあげる
嗚呼そうだ
この娘は昔から変わってない
身体がヤバいくらいシートにのめり込む
その微かな恐怖感さえも
俺の心を逸らせた
行き先なんて聞かない
俺達はまだ疾りはじめたばかりなのだから



長らくのご愛読ありがとう御座いました
へっちーの次のブログにご期待ください
(挨拶)

hestigo